売手市場で起こること

先日、2021年2月現在、首都圏の不動産市況が売手市場であることを載せました。

売手市場において、中古の不動産マーケットでどういったことが起こるかというと、露骨な『囲い込み』です。

どこの不動産仲介業者も、物件が少ない状況になるので、新規物件が上がると、購入希望者はその物件に集中します。わざわざ他社に紹介しなくても、購入希望者はたくさんいるので、他社には案内させず、自社のお客さんのみを案内し、基本的に両手仲介(売主からも買主からも仲介手数料をもらう)しかしなくなります。

片手仲介になると、売り上げが半分になりますから、利益を追求するのが会社ですから当然と言えば当然ですよね。

宅建業法で『囲い込み』は禁止されているのですが、実情はあらゆる言い訳を使って、実質的な囲い込みをします。

例えば居住中の部屋だと「売主様が部屋を片付けるのに2週間かかる」とか「今月いっぱい出張で不在」とか「コロナが心配だから内覧は断ってる」(※じゃあ売るのやめろよって感じですが)とかね
空室の部屋に関しては理由が強引で、「売主様から鍵を預かるのに時間がかかる」とか「まだクリーニング前だから見られない」とか「物件の担当者の立ち会いが必須で、担当者が忙しいから内覧できない」とかね

上記のような理由で内覧を断られます。「内覧できるようになったら、最短で内覧させてください」と言っても、次連絡が来るのは「申し込みが入り契約予定です」の連絡です。

本当に欲しい物件が出たら、売主から直接物件を預かっている業者に直接問い合わせしましょう。「今までお世話になっていた〇〇不動産に案内してもらおう」なんて義理人情は素敵ですが、本当に欲しい物件が出ても買えません。※内覧すらできずに終わります

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